■基本ルールその1
● 情報 (メッセージ)をひとつに絞る
・書き手のメッセージが明確になる
情報 (メッセージ) が絞られていない文章は、焦点が定まらない
カメラのレンズのようなものです。 話がぼやけてしまいます。
広告を例に挙げましょう。 仮に、自動車の広告文を書くとしたら、
自動車のタイプ別に、消費者に響くポイントを絞ってから書いたほ
うがいいでしょう。
【自動車のタイプ別の特長 (魅力)】
●スポーツカー:エンジン性能、ボディフォルムなど
●セダン : 静粛性、居住性、高級感など
●ミニバン: 安全性、車内空間、シートレイアウトなど
●軽自動車: 環境性、燃費、 小回り性、 安い維持費など
スポーツカーファンには、 燃費について語るよりも、エンジンの
馬力をアピールしたほうが喜ばれます。 一方、軽自動車の購入を
検討している人には、エンジンの馬力について語るよりも、
燃費の良さをアピールしたほうが響きます。
たくさんの情報を盛り込んだ【A】や【B】の【ダメ文】は、一つひと
つの情報が薄っぺらで、読む人の印象や記憶に残りません。
万人に向けて書いたのかもしれませんが、結局、万人にスルーされてしま
う“ザル”のような文章です。一方、盛り込む情報を絞った【修正文】
のほうは、書き手のメッセージが明確です。 響く人には確実に響く
「高打率」な文章といえます。
※ 書き手のメッセージを明確にする
【A】 ●情報量が多い
【ダメ文】 ↓
当選した暁には、企業の国際競争力の強化、教育制度の抜本
的な見直し、女性の再就職制度、文化・芸術振興のサポート
など、あらゆる方面から国づくりを行います。
↓ ※ 情報を削りましょう
【修正文】
当選した暁には、「文化・芸術」を活かす国づくりを行います。
まずは、大小さまざまなコンテンツ制作の担い手を育成すべく、
「クリエイター支援制度」の早期実現に尽力します。
↑
●情報に厚みが出た
【B】
【ダメ文】
鈴木式トレーニングを学べば、ダイエット、体力増強、美容、
病気予防、精神安定などの効果が手に入ります。
↓ ※ メッセージを絞りましょう
【修正文】
鈴木式トレーニングを学べば、半年で体脂肪30%減と
「やせ体質」が手に入ります。
↑
●読む人に響く文章に