■基本ルールその5
●意味に応じて読点(テン)を打つ
・読み手に分かりやすく、誤解なく伝わる
学校の先生の中には「句点(マル)や読点 (テン)は自由に打ち
ましょう」「息継ぎをするように打ちましょう」「なるべく多く打ち
ましょう」 ―そんなふうに教える人もいるようです。しかし、
こうした教え方は、乱暴と言わざるを得ません。
とくに、 読点の扱いについては、十分に注意が必要です。打ち方
ひとつで文章の意味が大きく変わることもあるからです。
【A】の【ダメ文】で、一所懸命なのは大木課長と部下のどちらで
しょうか? 読点が打たれていないこの文章では「大木課長が一所
懸命に応援した」とも「一所懸命に働く部下」とも読めます。
もし、一所懸命なのが大木課長なら 【修正文】の①のように、
一所懸命なのが部下なら②のように、読点を打つ必要があります。
読点は、読む人に分かりやすく伝える目的、 誤読をさせない目的
で打たなければなりません。 気分で打つものではないのです。
【B】のように、読点を打つ作業は、意味のグループを作り出す作業
にほかなりません。 文章を一読した際に、意味のグループが瞬間的に
把握できれば、読む人の理解が進みます。
とはいえ、一文中に、あまりにたくさんの読点が打たれていると、
誤読のリスクが高まります。 こういうときこそ「一文一義」で修正
することをおすすめします。
【修正文】では、句点を打って、文章を2つに分けました(一文一義)。
大切なのは、何が何でも読点で処理しようと頑張ることではなく、
できる限り分かりやすい文章を心がけることです。
※ テンを打って文章を分かりやすくする
【A】
【ダメ文】 ●「一所懸命」なのはどっち?
大木課長は一所懸命に働く部下を応援した。
↓ ※ 大木部長なら①
部下なら②
のように打ちます
【修正文】
① 大木課長は一所懸命に、働く部下を応援した。
② 大木課長は、一所懸命に働く部下を応援した。
● 誤読しない文章に
【B】
【ダメ文】
① 彼は、先日の交流会で見かけた、友人の上司です。
② 彼は、先日の交流会で見かけた友人の、上司です。
③ 彼は、先日の交流会で見かけた友人の上司です。
↓ ※ 「交流会で見かけた相手」は... ?
① 友人の上司
② 友人
③ 友人なのか友人の上司なのかが不明
※ 読み解くのにひと苦労....
「一文一義」で修正してみます
【修正文】
② 彼は、友人の上司です。 先日の交流会で初めて
見かけました。