■基本ルールその11
●「受動態」ではなく「能動態」を使う
・文章の説得力や信頼性が高まる
「れる」や「られる」など、受動態(受け身)の
使用には注意が必要です。
受動態の場合、主語があいまいになり、内容が
ぼやけやすくなるからです。とくに実務的な文章
に受け身を使うと、読む人に無責任な印象をもたれ
かねません。
【A】の文章は、どちらも同じことを述べていますが、 説得力や
信頼性の高さという点では、能動態の文章に軍配があがります。
「掲げられている」という受け身表現は、どこか他人行儀で、当事
者意識に欠けます。
そもそも、受け身の文章は、能動態に比べて文章が
回りくどくなりがちです。しかも、「れる」「られる」の表現は、
「可能」 「自発」「尊敬」などの意味で使われることもあるため、
より混乱しやすくなります。
例えば、「社長は現場を見られません」という文章は、「尊敬」
とも「可能」ともとれる表現です。2つの意味に受け取れてしまう
文章は、読者に対して不親切です。
客観性を装う必要のある文章 (論文など)では受動態が適してい
るケースもありますが、仕事で使う文章の場合、特段の狙いや理由
がない限り、能動態で書くようにしましょう。
※ 能動態を使って説得力・信頼性を高める
【A】
・受動態
今回の発表会でテーマに掲げられているのは
「鳥との共存」です。
・能動態
今回の発表会がテーマに掲げているのは
「鳥との共存」です。
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・受動態
文章構造が複雑になりがち /抽象的・客観的な印象/ 説得力
に欠ける/書き手が責任を負っていない(ように見える)
・能動態
文章構造がシンプル/ 具体的主観的な印象/ 説得力がある
/書き手が責任を負っている(ように見える)
● 受け身の文章は回りくどくなりやすい
× 1月にリリースされた商品Pが、よく売られています。
○ 1月にリリースした商品Pが、よく売れています。
× イベントが開始された。
○ イベントが開始した。
× 本田さんによって作られた資料です。
○ 本田さんが作った資料です。
※ 能動態のほうが意味がスッと通じます
● 「尊敬」「可能」「自発」は2つの意味にとれてしまう
例えば「見ない」の場合…
・尊敬
「見ない」 に、 尊敬の意味を加えて 「見られない」
・可能
何かしらの事情で見ることができない
という意味で「見られない」
※ 意味がはっきりしない言葉は読み手が迷ってしまいます