■基本ルールその18
●「比較型」で文章を書く
・内容の説得力が高まる
複数の情報(物事) を比較する「比較型」は、
論理的な文章を書きたいときや、
説得力が欲しいときに重宝します。
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①文字には性格が投影されるといいます。 <情報 ①>
②私はつい殴り書きをしてしまう癖があります。 <情報②>
③もしかすると、私の中には、荒々しい性格が眠っているのか
もしれません。 <情報 ①と情報②の比較結果>
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以上の流れを念頭に、【A】のように文章を作成してみました。
この文章を式で表すと、「プロのダンサーに必須の要素 (柔軟性
とリズム感) - 陽子が備えている要素(柔軟性)= 陽子に足りない
要素(リズム感)」となります。
ほかにも「比較型」 で文章を作ってみました。
仮に、【D】の〈比較結果> が「だから、○○郵便局の階段を使う
のは気が滅入る」だった場合、意味不明な悪文となります。比較を
無視した結論は、読む人を混乱させると同時に、書き手自身の信用
低下を招きかねません。比較によって浮かび上がった事実 (結論)
こそが、「比較型」の最大の収穫です。
※ 理論的な文章は比較型を使う
【A】
田所コーチいわく「プロのダンサーになるためには、柔軟性と
リズム感が必須」とのこと。 <情報 ①>
陽子は柔軟性はあるが、リズム感に難がある。 <情報②>
したがって、 もしも陽子が本気でプロのダンサーを目指すなら、
今後、リズム感を磨く必要がある。 〈情報①と②の比較結果>
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【B】
月末になると、イレギュラーな仕事が入り、予定していた作業が進
まない。 <情報①>
予定の作業が進まないと、焦りから大きなミスが増える。 <情報②>
大きなミスを減らすためにも、 月初に重要度の高い仕事をしておこ
う。<情報 ①と②の比較結果>
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【C】
英会話の上達には、 英語をたくさん聞くことが重要」 と、 ある本
に書いてありました。 <情報 ①>
また、 ある記事では「例文100個の丸暗記による英会話上達法」
を紹介していました。 <情報②>
英語の聞き流しと例文の丸暗記を同時に行えば、 効率良く英会話力
を伸ばしていけそうな気がします。 <情報 ①と②の比較結果>
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【D】
○○郵便局にはエレベーターがない。 <情報 ①>
一方、郵便局の利用者には、お年寄りや妊婦さん、体の不自由な方
などエレベーターを必要とする人がたくさんいる。 <情報 ②>
○○郵便局には、早急にエレベーターの設置を検討してもらいたい。
<情報①と②の比較結果>
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★POINT
2つ以上の情報を比較すると説得力が生まれます