■基本ルールその20
●「主張型」で文章を書く
・書き手の「視野の広さ」や「冷静さ」を伝えられる
文章で主張を展開したいときに使えるのが「主張型」です。
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① 企業や自治体は最低賃金をもっと上げるべきだ。 <主張>
② なぜなら、各家庭で低賃金による買い控えが加速している
からだ。<理由・根拠>
③ 事実、近年は消費支出が◯%減っている。<具体例>
④ もちろん、最低賃金を上げれば、企業や自治体の負担が増
える。 簡単な決断ではないだろう。
<想定しうる反論への理解>
⑤ だからといって (しかし/とはいえ) このまま低賃金を続
ければ、多くの国民が不利益を被るであろう。<再び主張>
⑥ 官民が一体となって解決策を講じるべきだ。 <まとめ>
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この型のポイントは④の〈想定しうる反論への理解〉です。例
えば、【A】の文章を読んだ人の中には、「別に言い訳をするために
『育児参加』という言葉を使っているわけじゃないぞ!」と声を荒らげ
る人がいるかもしれません。
④ のパートは、そうした反論予備軍をなだめる「緩衝材」の役
割を果たしています。
主張の文章というのは、ともすると独りよがりになりがちですが、
④を挟むことによって、書き手の「視野の広さ」と「冷静さ」を伝
えることができます。
※ 独りよがりにならずに主張を書く
主張 私の意見はこう!
▼
理由・根拠 なぜなら......
▼
具体例 例えば・・・・・・
▼
想定しうる反論への理解 もちろん、こんなこともある
▼
再び主張 とはいえ、やっぱり......
▼
まとめ 私の意見はこう!
※ 説得力のある理論を主張で挟みましょう
【A】
「育児参加」という言葉が嫌いです。 <主張>
なぜなら、そこに「わざわざしてあげている」という奉仕のニュアン
スを感じるからです。<理由・根拠>
私の周りにも、 1カ月に数回の「育児参加」を自慢げに語る父親がい
ます。 <具体例>
もちろん、この言葉を使う父親たちに、悪気はないのでしょう。マス
コミが作り出した言葉を無自覚に使用しているにすぎません。
<想定しうる反論への理解>
とはいえ、「育児参加」という言葉が、父親たちの「言い訳」や「逃げ
□上」になっているのも事実です。ときどき育児をする父親が偉いの
なら、毎日、育児に尽力している母親たちこそ、もっと評価されるべ
きでしょう。<再び主張>
日頃から父親が育児をする風潮を生み出すためにも、まずは、一人ひ
とりが、無自覚に使っている「育児参加」という言葉を手放すべきで
はないでしょうか。 <まとめ>