■基本ルールその23
●「紹介型」で文章を書く
・書き手の体験談で読み手の共感を誘う
本や映画やグルメを紹介する。 あるいは、
おすすめの場所や人やモノを紹介する。
そんなときに有効なのが、文章の冒頭で体験を
つづる「紹介型」 です。
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① 慢性的な目の疲れに悩まされ続けてきました。 <体験>
② そんな私を救ってくれたのが、先輩に教わった
「寝る前に目を温める『ホットアイマスク』」でした。 <紹介>
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この構成を念頭に、【A】のように文章を作成してみました。
客観的な情報だけを拠り所に 「○○という本がおすすめです」 と
書いたところで、その本を読みたくなる人は少ないでしょう。
なぜなら、その本の魅力を具体的にイメージしにくいからです。
本の魅力を伝えるためには、文章の冒頭で、 書き手自身の体験を
書く必要があります。 先ほどの例文であれば、自身のコンプレック
スを赤裸々に語った①こそが、この型の肝です。
テレビの通信販売番組で商品が売れるのは、理屈ばかりのセール
ストークではなく、テレビ画面にその商品を使った実演映像(=体
験映像) が映し出されるからです。
文章で何か紹介するときにも、 〈体験〉が重要なパートになります。
冒頭の体験談で、いかに読む人の共感を誘えるかが勝負です。
メインの紹介文は、 体験談のあとに書けば十分です。 これもまた
通信販売番組の流れと同じです。
※ 冒頭は体験談で引き込む
【A】
苦手なことがあります。 大勢の前で発表することです。子どもの頃か
らそうでした。 発表の場に立つと、 言葉が出なくなるのです。
その癖(病気?)はいまだに治っていません。
高校生のときに、 友人から「自意識が過剰なのでは?」と忠告されて、
さらにあがり症が加速しました。<体験 >
そんなときに出会った一冊の本が
『誰でも人前でスラスラ話せる103のコツ!』 です。
この本には、発表のコツが100個以上掲載されています。
さっそくいくつかのコツを実践したところ、
プレゼンで堂々と話すことができました!
この本に出会えたことに感謝。
もう発表を恐れません! 人前で話すのが苦手な方には、
一読をおすすめします。 〈紹介〉
※文章の冒頭に体験が入ると、
ぐっと共感が高まりますね!
● 個人的な体験から入ると、文章に引き込まれる
・韓国料理のお店を紹介する場合 : サムギョプサルを食べた感想を書く
【例】 秘伝のタレが本格的な味で感激!
・テーマパークを紹介する場合 : 家族で一日遊び倒した体験を書く
【例】 アニメランドは、 2時間並んでも入る価値あり!
・お気に入りの洗濯乾燥機を紹介する場合: 洗濯嫌いが洗濯好きに
変化した体験を書く
【例】 干す手間から解放された!