■早く短く書く Chapter2 その29
● 結論をはっきりと冒頭で書く
・読む人に余計な頭を使わせない
文章は情報やメッセージ、想い、意思などを、読む人に
伝える伝達手段です。 くどい言い回しや結論の出し惜しみ、
もったいぶった表現をすることで書き手が悦に入ってはいけません。
伝わる文章を書くためには、冒頭で結論をスパッと言い切る潔さが大切です
【A】の文章を見てください。もっとも重要なメッセージ (結論)は
「3月いっぱいで退会する」 です。ところが、【ダメ文】 では、
肝心の結論が最後まで登場しません。
これでは、読みながら「いったい何の話だろう?」とじれったく
思う人もいるはずです。結論を先延ばしして、読む人に余計な頭を
使わせてはいけません。【修正文】では、3月いっぱいで退会する
旨を冒頭で示しました。 早々に結論を把握することで、読む人は、
そのあとに続く文章に集中できます。
※ 結論から文章を始める
【A】
【ダメ文】
早いもので、入会してから5年が経ちました。
生意気だった私を指導してくださった先輩方、
苦しいときも支えてくれた仲間の皆さん、
今まで本当にありがとうございました。
突然ですが、3月いっぱいで退会することになりました。
↓ ※ 結論を先に書いて読み手の負担を減らします
【修正文】
突然ですが、3月いっぱいで退会することになりました。
早いもので、入会してから5年が経ちました。 生意気だった
私を指導してくださった先輩方、 苦しいときも支えてくれた
仲間の皆さん、今まで本当にありがとうございました。
【B】は、最大のメッセージである 「リーダーたるもの、魅力のある
人物にならなければいけない」を冒頭で示した【修正文】のほうが、
スッと頭に入ります。
結婚披露宴でのスピーチを想像してください。 だらだらと要領を
得ない話は、出席者に嫌われます。 一方で、「おふたりに、ひとつ
だけ 『相手を敬う』 というメッセージを贈ります」 という具合に、
冒頭で結論を示すスピーチは、出席者に喜ばれるはずです。
文章もスピーチ同様に、冒頭で結論を明確にしたほうが喜ばれるのです。
【B】
【ダメ文】
リーダーは、メンバーに指示を与えるだけではなく、自身の
人間力を磨く必要がある。 業界の情報はもちろん、政治や文化、
娯楽まで、多様な分野の知見を広めることも大切だ。なぜなら、
魅力のある人物にならなければいけないからだ。
↓ 結論の後に理由を書いて頭に入りやすくします
【修正文】
リーダーたるもの、魅力のある人物にならなければいけない。
そのためには、メンバーに指示を与えるだけではなく、自身
の人間力を磨く必要がある。 業界の情報はもちろん、政治や
文化、娯楽まで、多様な分野の知見を広めることも大切だ。