■早く短く書く Chapter2 その34
● 同一語尾が続く文章を避ける
・リズムが単調で幼稚な印象になるのを防ぐ
「~です。~です。~です」「~だ。 ~だ。~だ」 という具合に、
同じ語尾が連続すると、リズムが単調になりかねません。
あえて同一語尾を続けて、 勢いを演出する書き方もありますが、
それが有効なのは「効果を狙って書く」場合に限ります。
【A】の【ダメ文】では「~です」が6連続で使われています。
単調なリズムのせいで、 幼稚な印象さえ受けます。同一の語尾は、
せいぜい2連続までに抑えたいところです。
【修正文】は、2文に分けてあった業務内容を1文にまとめたり、
体言止めを使ったりすることで、 同一語尾の連続を回避しました。
「~しています」が2つに増えましたが、間に体言止めの一文
(モットーは「スピードと信頼」)を挟んでいるため、ほとんど気にな
りません。
最後の一文のように、言葉の配置を変える (主語の組み立てを変
える)のも、語尾に変化をつける方法のひとつです。
【B】のように、「~である」が連続する【ダメ文】は、かなり単調
で「くどい」印象を受けます。
一方の【修正文】では、「古い邦画である」の「である」 を省いて、
体言止めを採用しました。また、「三船敏郎であり」というくどい
言い回しは、リズム良く「三船敏郎で」とするほか、語尾は「である」から
「だ」 に変更しました。
-------<参考>-------
体言止めとは、文の末尾を名詞や代名詞(体言)で終わらせる表現方法です。
文章にリズム感や余韻を与えたり、印象を深めたりする効果があります。?
【体言止めの効果】
・文章に簡潔さと力強さを与える?
・読み手の印象に残りやすい文章を作る?
・必要な情報が明確になり簡潔でわかりやすくなる?
【体言止めの使い方の注意点】?
・多用すると文章全体の調子が硬くなったり、不自然な印象を与えたり
する可能性がある
・適切な場面で効果的に使うことが大切
【体言止めの例文】
・これが、父がくれた自転車
・まあ、なんて素晴らしい青空
・宿の自慢は、窓から見える美しい海岸
・明日から新生活
【体言止めの使用場面】
・和歌など韻文
・書きことば
・話しことば
・広告や標語
・新聞の見出し
・ビジネス文書
-------<参考>-------
※ 語尾にバリエーションをつける
● 同じ語尾が続くと・・・
□ リズムが単調になる
□ 幼稚な印象を与える
↓
● 改善方法
□体言止めを使う
□言葉の配置を変えるなど
【A】
【ダメ文】
弊社は、社員15名のベンチャー企業です。 創業3年目です。
おもな業務内容は、マーケティングとプロモーションです。
WEB集客・SNS運営も得意です。モットーは「スピードと信
頼」です。目指すは、お客様と一緒に成長できる企業です。
【修正文】
弊社は、創業3年目、社員15名のベンチャー企業です。
マーケティングやプロモーションのほか、WEB集客・SNS運用も
得意としています。 モットーは「スピードと信頼」。お客様と
一緒に成長できる企業を目指しています。
目指すは、お客様と一緒に成長できる企業です。
↓ ※ 言葉の配置を変える
お客様と一緒に成長できる企業を目指しています。
※ 2文を1文にまとめたり体言止めを使ったりしてみました
【B】
【ダメ文】
私の趣味は映画鑑賞である。とくに好きなのは古い邦画である。
好きな俳優は三船敏郎であり、お気に入りの作品は『七人の侍』である。
↓ ※ 「である」を書き換えました
【修正文】
私の趣味は映画鑑賞だ。とくに好きなの
は古い邦画。好きな俳優は三船敏郎で、
お気に入りの作品は『七人の侍』だ。