■正しく書く Chapter3 その46
● 「意味がありそうでない言葉」を使わない
・あいまいさが消えて理解しやすい文章になる
「意味がありそうで実はない」「実は意味が間違っている」。無意識
のうちに、そんなあいまいな言葉を使っていませんか? ほとんど
の場合、元凶となる言葉を削除することによって、理解しやすい文
章になります。
【A】の「ふつうに」とはどの程度でしょう? 何を基準にしてい
るのでしょうか? よく分かりません。
【B】は「ほう」と付ける必要がありません。
【C】の「要するに」は「かいつまんで言えば」という意味です。
「要するに」のあとに、ダラダラと文章が続いています。
これでは 「かいつまんでいる」 とはいえません。
【D】で使っている「逆」には、本来 「方向が反対」というニュア
ンスがあります。しかし、明日は本日の反対方向ではありません。
【E】のように「~的」という言葉を使う背景には、言葉をあいま
いにして責任を回避する狙いや、周囲との関係を穏便に済ませる狙
いがあるのかもしれません。しかし、読む人にしてみれば、はぐら
かされたようで、あまりいい気持ちがしません。
「基本的に凝り性です」「基本的に映画好きです」のような言い回
しにも要注意です。「凝り性です」「映画好きです」で済むからです。
【F】の「何げに」は、「わりあい」「なかなか」「本当は」「実は」
というように、いろいろな意味で使われている俗語です。 ニュアン
スがつかみにくい言葉なので、実務文での使用は避けましょう。
※ 無意識に使いがちな「あいまい言葉」に注意
【A】 ●「ふつう」の基準が不明
× あの担当者は、ふつうに嫌いです。
○ あの担当者は嫌いです。
【B】 ●「ほう」をつける必要がない
× 住所のほうはお書きいただけましたか?
○ 住所はお書きいただけましたか?
【C】 ● 要約できていない
× 要するに、本年度の売上は下がり、しかも~
○ 要するに、 本年度の売上は下がっています。
【D】
× 本日を予定していましたが、別件が入りました。
逆に、明日はいかがでしょうか?
●「逆」になっていない
○ 本日を予定していましたが、 別件が入りました。
明日はいかがでしょうか?
【E】
× 私的には反対です。
○ 私は反対です。
●「的」は主張をあいまいにする
【F】
× 何げに評価されている。 ●「何げに」がなくても通じる
○ 評価されている。
※ あいまいな表現がなくなると情報の解像度が高まります