■正しく書く Chapter3 その52
● 実は間違っている言い回しを避ける
・正しいと思い込んでいる表現がある
自分では正しいと思って使っていた言葉や言い回しが、 実は間違
っていた、というケースは少なくありません。
【A】は、「ご自愛」という言葉の中に「体を大事にする」という意
味が含まれているため、「お体を」と入れる必要はありません。
【B】の「になります」 は、 通常、 物事の変化や結果を表すときに
使う表現です。 例えば、「もうすぐ秋になります」「勉強になります」
という具合です。「何となく丁寧な印象になるから」といって、闇
雲に用いるのは危険です。「です」や「ございます」といった言葉
に置き換えられないか検討しましょう。
【C】のように、身内(自社の人間)の行動について、対外的に伝
えるときに「お休みをいただく」と敬語表現を使うことに違和感を
覚える人は少なくありません。 「休みを取っております」とシンプ
ルに書けばOKです。 敬意が足りないと感じるなら、「あいにく休
みを取っております」 などの表現を用いればいいでしょう。
なお、休みを取っていることを伏せたい場合は、「本日、佐々木
は終日不在にしております」のように書き方を工夫しましょう。
【D】のような「業社」という言葉は存在しません。必ず「業者」
と書きましょう。ビジネスシーンでは、取引相手が会社であるケー
スが多いためか、つい「業社」と書いてしまうのでしょう。相手が
個人のときしか「者」は使えない、あるいは、会社に対して「者」
を使うのは失礼である、という思い込みもあるようです。
※ 正しい言い回しを使う
【A】
× お体をご自愛くださいませ。
○ ご自愛くださいませ。
● 「ご自愛」と「体を大事に」は重複する
【B】
× 会議室はビルの8階になります。
○ 会議室はビルの8階です。
× こちらが顧客データになります。
○ こちらが顧客データでございます。
× 期限は5日(水)の正午になります。
○ 期限は5日(水)の正午です。
※ 「なります」は尊敬語・謙譲語ではありません
【C】
× 本日、佐々木は
お休みをいただいております。
※ 身内に敬語は使わない
○ 本日、 佐々木は
休みを取っております。
【D】
× 相談できる業社を探しております。
○ 相談できる業者を探しております。
※ 「業社」という言葉はありません