■早く短く書く Chapter3 その58
● 「言葉足らず」にならない
・読み手にスムーズに理解してもらえる
「言葉足らず」の文章を書いていませんか? 説明が足らないと、
読む人は、内容を理解できません。 読む人に「どういう意味?」と
頭を抱えさせておきながら、書いた本人は、「伝わっているはず」
と思い込んでいるのです。
【A】の【ダメ文】は、書いてある内容に疑問が生まれます。「“雨
だから”ではなく“晴れだから”クルマを使うって…… どういうこ
と?」と。「言葉足らず」が原因です。
言葉を補った【修正文】は、読み手が「そうか、雨の日はお父さ
んがクルマを使うのか。今日は (書き手が)クルマを使えて良かっ
たね」と、ストレスなく理解・納得することができます。
書き手にとっては、「晴れの日だけクルマを借りられる」ことが「あ
たり前」でも、読む人にとっては「あたり前」ではありません。し
たがって、書き手の一方的な判断で、その「あたり前」を省いては
いけないのです。
【B】の【ダメ文】 を書いた人は、自分が書いた文章の至らなさに
気づいていません。残念ながら、この文章では書き手の真意が伝わ
りません。言葉足らずで「あいまい」だからです。
心のどこかに「読む人が察してくれるだろう」という考えがある
としたら、それは、書き手のおごり怠慢にほかなりません。文章
を書くときには、読む人に「これっていったいどういう意味な
の?」と怪訝(けげん)な顔をされないよう、注意を払いましょう。
※ 読み手に考えさせないよう、 具体的に書く
【A】
【ダメ文】 ●言葉足らず
幸いにも今日は晴れだから、 私がクルマを使う。
↓ ※ 前提をしっかり伝えます
【修正文】
幸いにも今日は晴れている。 晴れの日は父がクルマを使わな
いので、私がクルマを使う。
●疑問が出ない
【B】
【ダメ文】 ●真意が伝わらない
部署替えが行われ、 仕事に行くのが憂鬱になる。
↓ ※ 「要因を示す」なら①
↓ 「条件を示す」なら②
↓ 「仮定を示す」なら③
↓ のように表現できます
【修正文】
① 部署替えが行われることによって、
仕事に行くのが憂鬱になる。
② 部署替えが行われれば、仕事に行くのが憂鬱になる。
③ 部署替えが行われたとしたら、仕事に行くのが憂鬱になる。
★POINT
あいまいさをなくすことで、
読み手がモヤモヤしない文章になりました