■早く短く書く Chapter3 その59
● 「こそあど」 言葉は極力使わない
・読む人の理解度が著しく下がる
「これ」「それ」「あれ」「どれ」といった「こそあど言葉 (指示語)」
は、言葉の重複を避けるうえでたいへん便利です。
一方で、こそあど言葉が、 どの言葉を指しているかが分かりにく
いと、読む人の理解度が著しく下がります。
読み手に「『それ』って、どれのこと?」と思われたなら、その
文章は、伝わらない悪文です。
読む人に確実に意味を理解してもらえる自信がないときは、こそ
あど言葉の使用を控えましょう。
【A】の【ダメ文】では「それ」「それら」が指す言葉がよく分かり
ませんでしたが、具体的な言葉を使った【修正文】では、すっきり
と意味が理解できます。
【B】の【ダメ文】では、「それ」が「休日出勤」と「見直し」のど
ちらを指しているかが、よく分かりません。また、「それについて」
が何を指しているのかも漠然としています。
一方、こそあど言葉が指す対象を明確にした【修正文】は、読む
人に親切な文章です。
なお、「これ」「それ」「あれ」「どれ」以外にも、【C】のような
表現が、こそあど言葉のグループに属します。
※ 指し示す対象を明確にする
【A】
【ダメ文】 ●「それ」「それら」は何を指す?
多くの子育て中の社員が、 組織のサポート不足を理由に、 育
休復帰後のキャリアに不安を感じている。 それは今後も変わ
らないだろうというのが、それらの共通認識である。
↓ ※ 指し示す内容を具体的にする
【修正文】
多くの子育て中の社員が、 組織のサポート不足を理由に、育
休復帰後のキャリアに不安を感じている。 組織のサポート不
足は今後も変わらないだろうというのが、社員たちの共通認
識である。
●スムーズに理解できる
【B】
【ダメ文】 ●「それ」が何かよく分からない
責任者会議で「休日出勤」の見直しについて話し合った結果、
果たしてそれが必要かどうか、一度チーフを対象にアンケー
トを実施することになりました。来月の会議では、それにつ
いて話し合います。
↓ ※ 「それ」を具体的にします
【修正文】
責任者会議で「休日出勤」の見直しについて話し合った結果、
果たして見直しが必要かどうか、一度チーフを対象にアン
ケートを実施することになりました。 来月の会議では、アン
ケート結果について話し合います。
●親切で分かりやすくなった
【C】
●こんな/そんな/あんな/どんな
●この/その/あの/どの
●こっち / そっち / あっち / どっち
●ここ/そこ/あそこ/どこ
※ これらの表現も、伝わらない「こそあど言葉」に入ります