■伝わるメールを書く Chapter4 その68
● 「よろしくお願いいたします」で済ませない
・相手が自分のとるべき行動に迷ってしまう
メールの結びでよく使われる「よろしくお願いいたします」は、
使い勝手がいい反面、落とし穴もあります。相手に何かしらの行動
を望むときは、具体的な言葉で促す必要があります。
相手とあらかじめ意思疎通が図れているのであれば、【A】の【ダ
メ文】の書き方でも問題はないでしょう。あうんの呼吸で意図をく
み取って、具体的なアクションを起こしてくれるはずです。
一方で、相手が「お願いしますって・・・・・・何が?」「この資料をど
うしろと?」と思った場合、この文面は残念ながら「伝わらない文
「章」の仲間入りです。
【修正文】 ①~③ のように、もしも、相手に何かしらの行動を期
待しているなら、「よろしくお願いいたします」だけで済ませては
いけません。「内容を確認してほしい」「意見を聞かせてほしい」
「○○さんにも情報共有してほしい」「書類を印刷してほしい」など、
相手の行動を促す「具体的な言葉」を添える必要があります。
【B】も同様です。
言うまでもありませんが、「具体的に指示すること」と「命令す
ること」は似て非なるものです。明確に指示しながらも、言い回し
には気を配る必要があります。相手の行動を促すメールを書くとき
は「明確さ」と「配慮」のバランスが求められます。
※ 「お願い」したいことをはっきり書く
【A】
【ダメ文】 ●何をお願いされたか分からない
企画書をお送りいたします。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
↓ ※ 行動を促す言葉を入れましょう
【修正文】
① 企画書をお送りいたします。
部内の皆さまで内容をご確認のうえ、
忌憚のないご意見をいただければ幸いです。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
② 企画書をお送りいたします。
内容をご確認のうえ、榎本さんにも共有してください。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
③ 企画書をお送りいたします。
確認のうえ、15部印刷して
明日のミーティングにおもち願います。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
●何をすれば良いか分かる文章になった
【B】
【ダメ文】 ●要求が不明
上記の通り新入部員の歓迎会を開催します。
よろしくお願いいたします。
↓
上記の通り新入部員の歓迎会を開催します。
お手数ですが、あさって (5日)の終業時間までに
部内の参加人数をご返信いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
●とるべき行動が分かる
● 「よろしくお願いいたします」で済ませない
・相手が自分のとるべき行動に迷ってしまう
★「よろしくお願いいたします」周辺の表現集★
相手に失礼な印象を
与えず行動を促す......
難しいです
具体的な表現集を
参考にしてみて
ください
■ 定番のあいさつ
● 以上、(何卒よろしくお願い申し上げます。
● ご確認(ご査収/ご検討/ご協力/ご対応)のほど
よろしくお願いいたします。
● よろしくご検討 (ご確認) ください。
● では(それでは)、失礼いたします。
● では (それでは)、またご連絡いたします。
引き続き、よろしくお願いいたします。
■ 返信を望む
● ご連絡をお待ちしております。
● メールでご回答いただけると助かります。
ご連絡いただけますと助かります。
■ 返信は無用
● なお、返信はご無用です。
● ご確認いただければ、返信はご無用です。
● とくに問題がなければ、ご返信にはおよびません。
● 何かご不明な点等ございましたら、お知らせください。
■ 相手の行動を望む
● ご確認(ご査収/ご検討/ご協力/ご対応) くださいますよう
よろしくお願いいたします。
● ご教示いただけますと幸いです。
● ご都合をお知らせいただけますと幸いです。
● 忌憚のないご意見をいただけますと幸いです。
● 早急にご対応いただきますようお願いいたします。
■ 相手に気遣いを示す
● くれぐれもご自愛くださいませ。
● ○○を楽しみにしております。
● ○○の成功 (大盛況) を心よりお祈りしております。
■ 相手との良好な関係性を示す
● 今後ともよろしくお願いいたします。
● 今後ともお引き立て (ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
● 引き続きお力添えいただけますよう、お願い申し上げます。
● 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
● またお会いできる日を楽しみにしております。
■ 取り急ぎ(※)
● 取り急ぎご連絡 (ご報告/お礼/お返事)まで。
● 取り急ぎご確認のお願いまで。
● まずは用件のみで失礼いたします。
● まずはお礼申し上げます。
●まずはメールにてお礼かたがたご報告まで。
● まずは謹んでご案内申し上げます。
※「取り急ぎ」は、報告やお礼、お詫びなどに用いる言葉です。
「取り急ぎ、ご回答いただけますか」のような使い方をすると、
相手から無礼と思われかねません。十分に注意しましょう。
★ 場面や目的に応じて上手に使い分けたいですね!