夢売り人の箱

スモールビジネスの応援ブログ

文章を上手く書けると収入になる No.94

■相手を動かす Chapter5 その94

● 数字を上手に活用する

・文章の説得力が高まる


 数字というのはおもしろいもので、「どう使うか」によって、
文章の説得力や、読む人に与える印象が大きく変わります。

 【A】の①と②は同じことを言っています。どちらがいい悪いでは
ありませんが、多くの方が「1日に約1000人」という数字にリア
リティを感じるのではないでしょうか。イメージしやすいからです。

 少し工夫を凝らせば③のような言い方もできます。読んだ人は、
① ②よりも「深刻な状況」だと感じるのではないでしょうか。

 【B】のようなデータは、文章の説得力を高めたいときに有効です。
ただし、中には「たった15名では調査の規模が小さすぎるのでは?」
と思う人もいるかもしれません。そこで、調査対象の人数を
伏せると同時に、パーセント(%) の表記を使いました。高い説得
力を感じるのは、後者ではないでしょうか。

 【C】は「200% 増加」といっても、新規顧客数1500人→4500人と、
150人→450人では、規模が違います。実際の数字を出すよりもパ
ーセントで示したほうがインパクトを出せるようなら、パーセント
での表記を検討したほうがいいでしょう。

 仮に、売上が「一昨年500万円 昨年1500万円→今年3000万円」
であれば、「前年比100%増の売上」ではなく、「2年間で500%増
の売上」と書いたほうがインパクトを出せます。

 せっかく数字を使っても、「たいしたことがない」と思われては
意味がありません。数字の効果を最大限に引き出すためには、どう
いう使い方(見せ方)をすればいいか、よく考えましょう。


インパクトのある数字を見せる


【A】

① 日本では、年間におよそ36万8000人が交通事故で死傷しています。

② 日本では、1日に約1000人が交通事故で死傷しています。

③ 日本では約1分26秒に1人のペースで
  交通事故による死傷者が発生しています。

※ ①~③はすべて同じ内容ですが、印象は大きく違います

【B】

× 30代の会社員15名に試用してもらったところ、
   12人がストレス軽減効果を実感しました。

      ※  調査の規模が小さいと違和感をもつ人も

○ 30代の会社員に試用してもらったところ、
  80%がストレス軽減効果を実感しました。

【C】

○ 当社の新規顧客数は前四半期比200%増加しました。

      ※ パーセントで示したほうがインパクトを出せる場合も


★POINT

どういう見せ方をすれば
効果が大きくなるかよく考えましょう