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スモールビジネスセミナー 「人に教える仕事」No.13

人に教える仕事

 超貧乏の時の話です。バブルは、崩壊して多額の借金を抱えました。銀行からの融資など望めません。返済で精一杯でした。途方に暮れるとは、このことです。その当時は、パソコン教室がブームでした。

 事業を始めるには、教室を借りないと行けません。契約金や家賃が発生します。今時エアコンのない教室など有りません。光熱費も掛かります。肝心のパソコンも用意しないとです。10セット用意するにしても、1セット10万円として、10セットで100万円です。

 パソコンの寿命は、短いです。常に新しいパソコンを求められます。単純に5年償却としても、事業がそこまで持つ保証は有りません。生徒を集める広告宣伝費も掛かります。先生を雇う費用も掛かります。

 パソコン教室は、断念しました。その後、次々と教室は、消えて行き時代に合わなく成りました。大量閉鎖です。何か方法はないか。考えたのが「パソコン家庭教師」です。顧客の家で顧客のパソコンを使って教えるスタイルです。

 これなら光熱費や教室の費用も必要ないです。移動は、自転車です。自転車屋で1万円の自転車を購入しました。営業範囲は、自転車で移動出来るところに限定しました。移動時間は、収入になりません。

 時代に合ったのか繁盛しました。初心者は、パソコンが変わると理解出来ません。キーボードもメーカーによって配列が違います。自分のパソコンで勉強するのが一番です。当時は、デスクトップPCが主流でした。

 自宅まて行って教えるスタイルは、評判がよかったです。では、何故呼ばれるのか。自分の子供は、パソコンに長けています。親に言われて教えるのですが直ぐに飲み込めません。何度も同じことを聞くので子供も喧嘩腰になります。

 自分が出来ることと、教える技術は別なのです。ここに誤解が生じます。パソコン本など、30分見ると眠たくなります。睡眠薬より眠れます。本を買うけど理解出来ない。「積ん読」です。

 パソコンの勉強は、常に新しい技術の進歩で学ぶことを止められません。勉強を出来なくなったら引退です。