その頃の私達は・・・
我が家では妹がバイトから先に支度しており、少し遅れて私もバイトから帰宅。
玄関まで出迎えてくれる彼の姿が無いので
私「リュウは?」
妹「お母さんに聞いたらお父さんが散歩に連れて行ったって~」
車が停まっていなかったので緑地公園に行ったと思い、3人はそれぞれの居場所で過ごしながら帰りを待つことに。

その頃の父達は・・・
公園内をかなり声を大きくし「リュウ~!!」っと呼びますが反応はなし。時折散歩などですれ違う人にも尋ねながら小走りで探し続けます。
リュウは・・・どこに行ったのか。

遅くない?
ふと時計を見た私。
居間にいた母に「何時頃出かけた?」と尋ねると
「そうやねえ、あんたが帰ってくる1時間前くらいだったかな?」
公園に行った時のいつもの時間に比べると1時間ばかり経過はしていましたが自由奔放な父の事なのでもしかしたら他の所に連れて行ったのかな、ぐらいにしか考えてませんでした。
母「もうすぐ帰ってくるんと違う?」
成す術なく・・・
結局リュウの姿を見つけられず再度駐車場に戻った父は、エンジンを吹かしてリュウにサインを送りますが反応はやはり無し。
そして私達にどう言い訳しようかを考えながら帰路に着くことに。

あれ?
妹も父とリュウの帰りが遅いと思ったのか居間まで来た時に、
ふと表の方から鳴き声がするので、中玄関を開けて確認すると表玄関の磨りガラス越しに見慣れたワンコのシルエット・・・
「リュウ?」
「はい!(笑)」と応えたので鍵を開けて迎え入れます。
そのまま水を入れたボウルに直行しがぶ飲み。
「パパはどうした?」
「はい?」って顔をするので
リュウを車から降ろしてタバコでも買いに行ったのではないかと思い、
「ほったらかしにされたん?悪いお父さんやなあ(>_<)」なんて言いながらナデナデしていました。

そして・・・
リュウの帰宅から少しして車が停まる音がします。
インターホンが鳴り応対すると父の声。
鍵は持っているはずなのに?
訝しげに鍵を開けると憔悴しきった顔が。
「どうしたん?」
(私としてはリュウは帰ってきてるので普通)
(父はもちろん私達に何て言おうか心の中がグルグル状態)
少し間があって重い口が開きます。
「あのな・・・リュウを公園で見失って・・・探したけど・・・すまん・・・」
「へっ?」
・
・
・
「帰って来てるけど・・・?」
「えっ!!!?」鳩が豆鉄砲とはこの時の父の顔の事を言うんだなっと(笑)

お帰りー・・・じゃない!
その頃、妹の部屋でくつろいでいたリュウ。
いつもと雰囲気が違うからなのか、もしくは疲れていたのか出迎えに少し遅れをとります。
狐につままれた顔の父が内玄関まで来た時に畳の上で満面の笑み(笑)
「どこにおったんやっ!し、心配したんやで、、、」
怒るにも怒れない、そんな父の眼は少し潤んでおりました。
少し落ちついた頃、上述の経緯を聞いた私たちの反応は・・・
うちの子、天才?(笑)
通常の散歩の範囲は我が家から半径で400メートル以内ぐらいです。
自転車での伴走する時でもそこまで変わらずです。
当該の緑地公園へは車でしか行った事はなく更に夜間がほとんどでした。
家からだと直線距離で約3キロ、車のルートだと約4キロあります。
迷うことなくまっすぐ帰ってこれたとしても深夜でも交通量の多い道路を2か所渡る必要がある為、当時無事に帰ってこれたのは今でも幸運でしかなかったと思っています。
逸れてしまった事は人犬共に困ったことですが
「よく1人で帰ってきたね~」と褒めちぎっていました。
それが後にある出来ごとに繋がることになったのかも・・・

次回は
蛙の子は蛙?です