■正しく書く Chapter3 その48
● 並べる 「たり」を正しく使う
・並列関係にある言葉の意味が明確になる
同類の動作や状態を並べて書くときには、並列助詞「たり」を使います。
「昨夜は、飲んだり歌ったりして大いに盛り上がりました。」
これが、並列助詞「たり」を使った文章です。
並列助詞「たり」は、「~たり、 ~たり」という具合に、反復し
て使うのが原則です。ところが、使い方を勘違いしている文章------
「たり」 を反復させずに、 一度しか使っていない文章を
しばしば見かけます。
【A】の【ダメ文】でも意味は伝わりますが、並列助詞「たり」の
原則に反しています。この文章では、残りの商品を売るために、
2つのことをしています。ひとつは「呼びかけ」で、もうひとつは
「値引き」です。これらは、並列の関係にあります。したがって、
並列助詞「たり」を使うことに問題はありません。
ただし、並列助詞「たり」は、「~たり、 ~たり」という具合に、
反復して使うのが原則です。片方だけに「たり」を使った文章は、
本来の使い方・用法に反しています。
並べる情報の語順は、「重要度が高い情報→低い情報」がセオリーです。
もっとも「もたつきを感じる」など違和感を抱いた際には、
語順の入れ替えを検討してもOKです。
なお、「たり」には、【B】のように反対の意味の語を2つ並べて、
その動作状態が交互に行われる様子を表す用法もあります。
【C】のように単独で使用し、ひとつの動作や状態を例に挙げて、
ほかにも同類の事柄があることを示す副助詞的用法もあります。
※ 「~たり」は反復して使う
【A】
【ダメ文】 ●「~たり」の使い方が間違っている
私たちは、道を歩く人に呼びかけたり、値引きをすることで、
残りの商品を売り切ろうとした。
↓ ※ 「~たり」の原則にしたがいます
【修正文】
私たちは、道を歩く人に呼びかけたり、値引きをしたりすることで、
残りの商品を売り切ろうとした。
●正しい文章になった
【B】
・寝たり起きたりをくり返す夏休みを送っている。
・去年の夏は暑かったり寒かったりと気候が異常だった。
・肩の疲労には、腕を上げたり下げたりする運動が有効です。
※ 反対の意味の語を並べて交互に行われる様子を表します
【C】
ケガをされたりしたら大変だ。
※ 単独でほかにも同類の事例があることを示します